抜け毛を止めるプロペシア、フィンペシアの成分「フィナステリド」とは何か?

フィナステリド、ファイザー

AGA治療の2大成分「ミノキシジル」と「フィナステリド」

「ミノキシジル」とならんで、AGA(男性型脱毛症)による薄毛治療に大きな役割を果たしているのが「フィナステリド」という医薬品成分です。

たまに混乱されている人も見かけますが「フィナステリド」は成分名で、具体的な医薬品名としては「プロペシア」、そしてそのジェネリック医薬品である「フィンペシア」「ファイザー」などになります。

これらの医薬品は主成分にフィナステリドを含むという点では同じですが、主成分以外の成分や薬剤の生産工程は異なるため、まったく同じものではありません。

後述しますがミノキシジルとフィナステリドは発毛を促進するあたってそれぞれ異なった役割をもっているため、相互補完的に働くことでAGA(男性型脱毛症)の治療に大きな効果をあげるということが知られています。

実際ほとんどのAGA専門クリニックの治療プランはミノキシジルとフィナステリドの服用がベースになっています。

 

最初に生まれたのが「プロペシア」、後発が「フィンペシア」「ファイザー」

フィナステリドはもともとアメリカで前立腺肥大の薬として開発されていたところ、患者に増毛効果がみられることから発毛薬としての研究が始まりました。そして研究の末1997年にFDA(アメリカ食品医薬品局)にAGA治療薬として認可され、初めて市場にでることになったフィナステリド薬が「プロペシア」です。

このプロペシアが日本で認可されるまでには時間がかかりましたが、2007年からようやく全国の医療機関で処方してもらえるようになりました。

わりとまだ新しい薬なんですね。

 

フィンペシアは特許についての認識が異なる「インド」産の「非正規ジェネリック」

「フィンペシア」と「ファイザー」がプロペシアのジェネリック医薬品といいましたが、実は「フィンペシア」のほうはプロペシアを開発したメルク社によって認められた正規のジェネリック品ではありません。

「フィンペシア」をつくっている「シプラ社」があるインドでは、医薬品の特許についての法律が異なるため、特許が切れていないプロペシアのジェネリック品を生産できてしまっているんですね。

詳細は込み入った話になるので割愛しますが、フィンペシアは正式なジェネリック医薬品として日本で認められている「ファイザー」とは取り扱いが異なるということです。

私たちに関係のある話でいうと、正規ジェネリック品の「ファイザー」は医療機関で処方してもらうかたちになりますが、「フィンペシア」は個人輸入によって安価で入手することが可能です。

 

フィナステリドの作用機序|抜け毛を止めるメカニズム

それではフィナステリドが具体的にどのようにAGA(男性型脱毛症)に効果を及ぼすのか、そのメカニズムを見ていきましょう。

DHTが抜け毛を促す

AGA(男性型脱毛症)では新しく育つはずの毛が成長する前に抜けてしまうことで薄毛が進行していきます。

この「抜けていいよ」という信号を毛に送る元になるのが、男性ホルモンのテストステロンが変換されたDHT(ジヒドロテストステロン)という強力な男性ホルモンです。

このDHT(ジヒドロテストステロン)は上の図のように、男性ホルモンのテストステロンが「5-αリダクターゼ」という酵素の作用で変換されることで生まれます。

 

フィナステリドはこの「5-αリダクターゼ」を抑えることによって結果的にDHTの生成量を抑え、それにより抜け毛を進行させる原因を取り除きます。

下の図のようなかたちですね。

スクリーンショット 2015-10-24 22.46.07

 

フィナステリドの主な作用は「抜け毛を防ぐ」

つまり、フィナステリドの主な働きは「積極的に毛がないところに毛を増やす」というものではなく、AGA(男性型脱毛症)によって進む脱毛の原因を取り除く、というところにあります。

そのため「血流を増加させ毛を太くし、毛量を増やす」働きをもつ「ミノキシジル」とは補完的な関係にあるといえ、

 抜け毛を防ぐ「守りのフィナステリド」

 毛量を増やす「攻めのミノキシジル」

というAGA対策の2大成分として、この2つの成分が知られている理由なんですね。

フィナステリド、ミノキシジルそれぞれに副作用の可能性・危険性はありますが、それでもこの2つの成分を活用することでAGAによる薄毛を克服した人の数は相当な数に登るはずです。

フィナステリドの副作用については別の記事でまとめてみますが、2~5%ほどの出現率で性欲減退、勃起不全などの副作用例がでています。

 

フィナステリドの効果についての疑問

フィナステリド服用の効果は実際にどれくらい?

これはプロペシアの販売元「日本MSD」のデータですが、以下のような臨床データがでています。

プロペシア効果

 

「改善」の割合がけっこう大きいのは、抜け毛を止めることでヘアサイクルが正常化し、結果として薄毛が進む前の状態に少しずつ回復していくということでしょうね。

同じ資料で「プロペシアの副作用」についてのデータも出されています。

プロペシア 副作用

このデータによると、一般的な1mg/1日の服用で「1年後:5%」「3年後:1.6%」となっています。

こうやってパーセンテージで見ると確率は小さく見えますよね。この数字をどう見るかは個人の判断になると思います。

ただしこれはプロペシアのデータであって、製法等がことなる「フィンペシア」「ファイザー」などのジェネリック品は副作用の出方も異なる可能性があります。

 

フィナステリドは一生飲み続ける必要があるのか?

フィナステリドを服用することで回復した髪の毛はフィナステリドの服用をやめると抜けてしまうのでしょうか?

この点については「服用をやめると抜ける」という話はよく聞きます。

気になったのでいくつかのAGA専門クリニックの無料カウンセリングでも聞いてみたとこと、ほとんどのクリニックの答えが、

 「ミノキシジルはやめてもいいが、生えた髪の毛を維持したければフィナステリドは一生続けないといけない」

というものでした。

唯一、銀座総合美容クリニックだけは「一生のみ続けるものではありません。ゆくゆくはやめていきましょう」という回答でしたが、それも「やめても抜けないから」ではなく、

 薬を飲み続けるのは身体に負担になるので、満足するレベルまで回復したら少しずつ減らしていきながらやめていく。

 もしまた抜け毛が進行するようであれば、そのときにまた再開する

という考え方でした。

 

ということで専門家の考えからすると、やはり「一生飲み続けないといけないもの」のようです。

逆にいえば「フィナステリドは耐性の心配はしなくてもいい」とも言えますが。

 

「フィナステリドをやめてもハゲない」実例はある

とはいえ、実際の例でみるとフィナステリドをやめた後もその他の副作用のない方法を使いながら髪の毛を維持している若ハゲ番長さんのような方もいらっしゃいます。このような例は本当に希望を与えてくれますよね。

期待の「キャピキシル育毛剤」

そして2015年ごろから話題になっている新しい育毛成分「キャピキシル」にも個人的に期待をしています。

なぜならキャピキシルは「ミノキシジルの3倍の毛包活性力」で話題になりましたが、フィナステリド同様に「5-αリダクターゼを抑制する効果」もデータとして出ているからです。

キャピキシル フィナステリド

「ビオカニンA」というのが、キャピキシルを構成する成分のひとつです。キャピキシルには副作用はないといわれていますので、このデータを見ると「フィナステリドやめてもいけるんじゃないか?」という希望が湧いてきます。

ちなみに僕はまさに今、なんとかフィナステリドをやめていこうと模索中ですが、このキャピキシルを主成分とした育毛剤に大きな期待をかけているところです。

 

個人的には今いちばん効果が期待できる育毛剤は「キャピキシル育毛剤」だと考えています。 「ミノキシジルの3倍の育毛効果がある!」ということで科学...

 

まとめ

以上、AGA治療のための2大成分のひとつである「フィナステリド」の概要についてのご紹介でした。

いかがでしたでしょうか?

プロペシアをはじめとするフィナステリド医薬品がAGAの改善に大きな効果が期待できるのは間違いないと思います。服用するかどうかは、副作用や一生続ける必要性などと天秤にかけながらになると思いますが、うまく活用して薄毛を克服していきたいものですね。