育毛サプリの研究・実践レポ

チャップアップサプリに効果は期待できる?【育毛サプリの成分評価】

育毛剤について調べたことのある人で、チャップアップという名前を見かけたことがある人は多いと思います。

広告戦略がすごいというか、露出度が高いんですよね。

僕もその露出度にのせられて(笑)以前チャップアップの育毛剤(育毛ローション)を使用していたことがあります。

今回はそんなチャップアップの育毛サプリについて検証してみたいと思います。

>>チャップアップ公式サイトで確認

 

チャップアップサプリのメイン成分はノコギリヤシ

まずチャップアップサプリのメインの成分は「ノコギリヤシ」だというところから話を始めましょう。

他にも亜鉛、フィーバーフュー、唐辛子、各種のアミノ酸やビタミン類が配合されていますが、主役といえるのはノコギリヤシです。

 

ノコギリヤシが育毛サプリによく配合されている理由

ノコギリヤシは他の育毛サプリでもメインの成分として配合されることが多いです。

その理由は、

  • AGA治療薬のフィナステリドに似たはたらきをするといわれている
  • 小規模ながら、AGA患者にたいする臨床研究の結果が公表されている

という2点によると考えられます。

(ノコギリヤシをAGA患者に摂取してもらった臨床研究「Comparitive effectiveness of finasteride vs Serenoa repens in male androgenetic alopecia: a two-year study.」)

フィナステリド同様、AGAの原因を阻害するノコギリヤシのはたらき

AGA(男性型脱毛症)を引き起こすメカニズムは、

  1. 男性ホルモン「テストステロン」が、5αリダクターゼという酵素のはたらきでDHT(ジヒドロテストステロン)という強力な男性ホルモンに変化
  2. DHTによって、成長期に入るはずの髪の毛に「抜けていいよ」という信号が発せられる
  3. 成長期が短くなり、成長しきらない髪の毛が増えることによって薄毛が進行する

ざっというとこんな流れになります。

この薄毛進行プロセスで重要な役割をはたしている「5αリダクターゼ」という酵素、この酵素を阻害するのがAGA薬として有名なフィナステリドの作用なんですね。

この酵素が阻害されれば、結果的に薄毛を引き起こすDHTも抑えることができます。

そしてノコギリヤシもフィナステリドと同様のはたらきをすることがわかっています。

 

フィナステリドとノコギリヤシの効果を比較した研究

「ノコギリヤシのはたらきはフィナステリドに似ている」ことから、両者の効果を比較した研究がおこなわれました。

(参考記事:ノコギリヤシとプロペシア(フィナステリド)のAGA育毛効果を比較した研究論文の内容

この研究によると、50名のAGA患者に2年にわたってノコギリヤシ抽出エキス320mgを毎日摂取させたところ、グループ全体の38%に薄毛改善効果がみられたんですね。(フィナステイリドは68%に改善がみられた)

薬ではないことを考えると、進行性の疾患であるAGAが「2年後に改善」した人がいるだけでも驚きです。(進行性なので「改善」は時間を逆行しているといえます)

しかもそれが全体の38%の人に見られたというのは、小さくない結果ですよね。

このような臨床研究の結果もあって、ノコギリヤシは育毛サプリのメイン成分として配合されるケースが多くなっています。

 

 

ノコギリヤシに効果が期待できる条件とは?

この臨床研究では「2年間にわたって1日320mgのノコギリヤシエキス(オイル)を摂取」した結果、一定の効果がえられました。

ノコギリヤシによる薄毛改善を期待するためには、少なくとも同じような条件でノコギリヤシを摂取する必要があります。

 

ノコギリヤシエキスが利用される「2つのかたち」

ところで上記の条件に「ノコギリヤシエキス(オイル)」と書きましたが、実はノコギリヤシエキスを利用するにあたっては2種類のかたちがあります。

  1. ノコギリヤシから抽出したオイル状のエキスをそのまま使用する
  2. 抽出エキスを加工して粉末状にして使用する

そしてこの2つの形(「オイル」か「粉末」か)には実は大きな違いがあります。

ノコギリヤシエキスが5αリダクターゼを抑制するのは「エキスに含まれる脂肪酸」のはたらきと考えられていますが、エキスを粉末に加工した場合、その過程で脂肪酸が約半分失われてしまうんです。

このことから、ノコギリヤシエキス「オイル」であれば1日320mgで効果が期待できるところが、ノコギリヤシエキス「粉末」の場合、1日700〜800mg必要とされているんですね。

必要量が2倍以上違うわけです。

 

粉末とオイルの見分け方

ノコギリヤシエキスが「粉末」なのか「オイル」なのかについては、そのサプリが「打錠またはハードカプセル」なのか「ソフトカプセル」なのかによって見分けることができます。

イメージするとわかるとおり、オイル状のものは打錠にすることはできません。

また粉末状のものはソフトカプセルにする意味がありません。

 

チャップアップサプリのノコギリヤシは?

さて、これまでの知識をもとにチャップアップサプリを見てみるとどうなるでしょうか?

チャップアップサプリは打錠型=ノコギリヤシは「粉末」で入ってる

まずチャップアップサプリは「打錠」型のサプリです。

つまり配合されているノコギリヤシエキスは「粉末」で入っていることになります。

1日の必要量は700-800mg、ということになりますね。

 

チャップアップサプリは成分量が非公表・・

ではノコギリヤシエキスの配合量は?というと、チャップアップサプリはメーカーに問い合わせしても配合量を教えてもらえませんでした。

配合量のパーセンテージに関しましては、企業秘密となっておりますので、具体的にはお答えすることができず申し訳ございません。何卒ご了承頂ければと存じます。

そのためノコギリヤシエキス粉末がどれくらい配合されているのかわかりません。

 

自信があれば配合量も公表できるはず?

たしかにサプリメントの場合、配合成分の「量」については表記する義務はありません。

でもいっぽうで配合量も表記・公表しているサプリメントは数多くあります。

サプリメント業界の方に聞いた話では「自信があれば配合量も公表するのが普通」とのことですが、まさにそのとおりですよね。

ちなみにチャップアップサプリと同じく粉末タイプで配合量を公表している「イクオスサプリEX」の場合、ノコギリヤシエキスの配合量は300mgとなっています。

公表していないチャップアップサプリのノコギリヤシ量がこれ以上とはちょっと考えられません。

 

ということでチャップアップサプリのノコギリヤシについては

  • 有効成分が少ない「粉末タイプ」であること
  • 配合量が非公表であること

以上2点から、どうしても育毛サプリとしての期待度は低いという評価になってしまいます。

 

ノコギリヤシ以外の成分で挽回はできる?

ではノコギリヤシ以外の成分で評価を挽回することは可能でしょうか?

チャップアップサプリの成分一覧を確認してみましょう。

  • ノコギリヤシエキス
  • 食用酵母(亜鉛酵母)
  • フィーバーフュー乾燥エキス
  • 唐辛子
  • イチョウ葉エキス末
  • L-シトルリン
  • キダチアロエ
  • ローズマリー
  • シャンピニオンエキス末(マッシュルーム、デキストリン)
  • マカ末
  • チオクト酸
  • ケイヒ
  • オート麦地上部エキス
  • セルロース
  • ステアリン酸カルシウム
  • チャ抽出物
  • ヒアルロン酸
  • L-ヒスチジン
  • L-プロリン
  • L-フェニルアラニン
  • 微粒酸化ケイ素
  • ビタミンC
  • ナイアシン
  • ビタミンE
  • パンテトン酸カルシウム
  • ビタミンB2
  • ビタミンB1
  • ビタミンB6
  • ビタミンA
  • 葉酸
  • ビタミンD
  • ビタミンB12

 

後半にでてくる各種ビタミンやアミノ酸は補助的な成分です。

それらをのぞいた主な成分といえるものとしては

  • 亜鉛
  • フィーバーフュー
  • 唐辛子
  • イチョウ葉エキス

といったあたりですね。

 

「成分量非公開」なので亜鉛サプリとしても使いにくい

亜鉛については髪の毛の材料であるケラチンを生成するために必須のミネラルであることや、AGAを引き起こす5αリダクターゼを抑制することから「育毛サプリに必須の成分」として知られています。

が、多すぎる亜鉛摂取は逆にDHTを増やしてしまい、逆効果の可能性もあることがわかっています。

亜鉛について一番いいのは「過不足なく、ちょうどいい量を摂取すること」なのですが、成分量非公開のチャップアップサプリの場合、1日に亜鉛が何mg摂取できるのかわかりません。

この点非常に使いづらいといえます。

ちなみに亜鉛の1日の必要摂取量は10-12mg、食事から摂取している平均が7-9mg程度というデータがでています。この差分(2-3mg)+αをサプリから摂取すればいいことになります。

 

フィーバーフュー、イチョウ葉エキス、唐辛子について

フィーバーフュー、イチョウ葉エキス、唐辛子については血行促進や炎症をふせぐなど、育毛環境をととのえる間接的な効果が期待されての配合ですが、何mgの摂取で効果があるといったデータもなく、あくまで補助的な役割です。

またフィーバーフューやイチョウ葉エキスはイクオスサプリEXやボストンといった他のサプリにも配合されており、チャップアップサプリに優位性があるわけではありません。

 

唐辛子については血行促進のほかに「イソフラボンと同時に摂取することでIGF-1という成長因子がつくられ、育毛に貢献する」という理論が発表されていますが、そもそもチャップアップサプリにはイソフラボンが配合されていません。

ということで「ノコギリヤシ以外の成分でチャップアップサプリに優位性はあるか?」という点でも残念ながら答えはノーということになります。

 

チャップアップサプリの価格は?

それでも「価格がかなり安い」という特長がもしあれば、選択肢に入ってくる可能性はでてきます。

他の主要なサプリと比較してみましょう。

  1本定期便 3本定期便(1本あたり)
チャップアップサプリ 4,611円  
イクオスサプリEX 4,380円  
ボストン(BOSTON) 5,780円 4,827円

(表示はすべて税別)

各サプリ1本で1ヶ月分となっていますが、ご覧のようにチャップアップサプリがとくに安いわけでもありません。

 

 

まとめ|チャップアップサプリは育毛剤とセットで使いたい人向けの育毛サプリ

ということで育毛サプリ単体で考えるなら、「チャップアップサプリを選ぶなら、他の製品を選んだほうがいい」という評価になります。

育毛サプリでノコギリヤシエキスの効果に期待したいなら、「ボストン」がもっとも臨床試験で結果が出た形に近い配合です。

(ソフトカプセル=ノコギリヤシ抽出オイルで300mg/日)

また同じ打錠タイプでいえば、あきらかに「イクオスサプリEX」のほうが成分的にも価格的にも優れていますね。

ただチャップアップサプリは育毛剤のチャップアップとセット販売がされていて、その場合は割安で手に入れることができます。

「チャップアップの育毛剤を使いたくて、補助的にサプリも利用したい」

という方向けの育毛サプリだといえるでしょう。

 

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